タバコの喫煙は、循環器系、消化器系、および中枢神経系の機能に影響を及ぼすと言われています。これらの作用は主にタバコの煙の構成成分であるニコチンによるところが多く、喫煙は、ある種の治療薬物の体内動態、その治療効果にも影響を与えるとされています。実際、臨床上よく使用されている薬物のうち、テオフィリン、リドカイン、フェノチアジン系、ベンゾジアゼピン系、三環系抗うつ剤、ヘパリン等はタバコ喫煙により影響を受けることが指摘されています。

一方、インスリン依存性糖尿病患者がヘビースモーカーの場合、非喫煙者よりも15~30%程度インスリンの必要量が多くなることが報告されています。詳しい原因は不明ですが、喫煙に伴う血管収縮により皮下からのインスリンの吸収が遅れることが原因の一つと推測されています。

その他、喫煙者ではヘパリンの半減期が短縮する、ビタミンC、B6、B12 の補給を多くする必要があるなどの報告がありますが、これらの原因について詳しい機構は明らかにされていません。

禁煙補助薬を使うと、自力で禁煙する場合に比べて、禁煙成功率が約3〜4倍高まるだけでなく、離脱症状を抑えながら比較的楽に禁煙できます。また、一定の条件を満たせば、医療機関の禁煙外来で保険を使って12週間の禁煙治療を受けることができます。そのため、費用があまりかからずに禁煙することが可能です。

チャンピックスは、ニコチンパッチやガムなどのように、成分としてニコチンが含まれておらず、バレニクリン酒石酸塩という成分で作られています。この成分が脳内のニコチン受容体に結合することで、タバコを吸いたいという感情を抑制し、更には万が一禁煙中にタバコを吸ってしまっても、チャンピックスを服用しておけば「タバコが不味い」と感じさせる効果を持っています。これにより禁煙中のイライラを解消し、無理なくタバコを止めることが可能となっています。

喫煙薬チャンピックス
喫煙薬チャンピックス

チャンピックスを使って、12週間の禁煙治療は、医師に相談なく中断しないことが大切です。自分の力だけで禁煙できると考えて治療を中断すると、医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるため、禁煙は失敗しやすくなります。初回の治療を受けただけで中断した人では、禁煙を続けているのはわずか6.5%ですが、12週最後まで受診した人では49.1%と7.5倍も多く、2人に1人が禁煙していました。

チャンピックスの副作用について、吐き気、頭痛、腹痛、便秘やお腹のはり、悪夢、眠れないなどの副作用があると言う報告があります。チャンピックスの服用に関する副作用にはかなり個人差があり、全く副作用を感じなかったという人もいれば、頭痛がした、吐き気がしたという人もいます。

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